2008年5月9日金曜日

ロシアと天燃ガス1:プーチンの個人資産


 ロシアと天燃ガス1:プーチンの個人資産
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 「日本石油鉱業連盟」の発表では石油は「約70年」分、天燃ガスは「約100年」分あるということです。


☆ http://sankei.jp.msn.com/life/environment/071129/env0711291943001-n1.htm

石油枯渇まで68年 石油鉱業連盟 産経新聞:2007.11.29
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 世界の石油が枯渇するまであと「68年」。

 一方、天然ガスの枯渇年数は「98年」と予想。
 うち、既に確認されている埋蔵量で「50.7年」分、技術革新で「30.2」年、未発見資源で「17.32」年と試算、将来は石油を天然ガスが補うと予想する。


 「石油枯渇」を書き始めたとき、「年明けにに1バレル100ドルを突破、史上最高値」と驚いたが、今はなんとあっさり「120ドルを超えた」。
 半年もしないうちに2割以上のアップ、とんでもない上昇、下落する要素は見当たらないという。
 また、日本のガソリン小売値は暫定税率復活後の昨日、過去最高値をつけたという。
 石油はどんどん遠のいていく、そして「石油はますます枯渇しない」。

 「石油枯渇」については前稿にまかせるとして、石油が使えなくなってから、さらに一世代はエネルギーに困らないのはこの天然ガスがあるからである。
 とりあえずは向こう1世紀間、すなわち今世紀いっぱいは人類存続のためのエネルギー保障が得られいるということになる。
 このお助けマンである「天然ガス」についての知識をもう少し増やしてみたいというのが本稿の狙いです。


 ロシアではメドベージェフ大統領の就任式が行われ、プーチン首相との両頭体制が発足した。

 最近の衝撃的ニュースはこれ。


★ 東京新聞 2008年3月4日
☆ http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008030402092469.html
 
「四百億ドル(約4兆1200億円)」

 発展途上国の国家予算にも匹敵するこの数字は、「プーチン大統領」が八年間の在任中に築いた「個人資産総額」といわれる。

 内訳は、ロシア三位の石油会社スルグトネフテガスの株式37%が中心で、多くの有力企業株を保有している。大統領は「欧州一の富豪」といえる。

 資産を調査した「国家戦略研究所」のベルコフスキー所長はそう断言する。


 すごいです、個人資産「4兆1200億円」。
 マイクロソフトの「ビル・ゲイツ」の資産が「5兆3千億円」というから、まさにプーチン大統領が「欧州一の富豪」というのも頷ける。
 それをたったのわずか「8年間」で溜め込んでいる。
 いかにロシアの官僚が儲かる職業であるかということです。昔の中国の科挙の合格者のはるか上をいく。


 「プーチンは貿易や民営化で市に利益をもたらす実業家のような存在だった。
 法的に微妙なこともやってきたが、それを合法化するのがメドベージェフの役割。
 経営者と顧問弁護士のような関係だった」と、二人をよく知る地元紙記者は話す。

 2000年に大統領に就任したことで、プーチン氏の「経営」は市から国家に拡大する。

 大統領は忠誠をつくした人物に民営化の利権を満遍なく分配してきた。
 実際、大統領を支える要人はいずれも大企業の幹部を兼任している。

 問題は利権を得た要人の多くが大統領と同じ旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者であることだ。
 高級官僚の「78%」が治安機関関係者ともいわれる。

 メドベージェフ氏が後継者に選ばれた鍵もこの点に潜んでいる。
 ロシア国際化研究所のデリャギン所長は「旧KGB関係者が後継者になった場合、彼らの中での利権均衡が崩れ、内部抗争が激化する。それで、旧KGBと無縁のメドベージェフ氏が選ばれた」と解説する。

 大統領も含め、要人の資産の多くは名義を変え欧米の金融ファンドなどで秘密裏に管理・運用されている。
 反欧米姿勢の強い旧KGB関係者がトップに立てば欧米のロシア警戒感が高まり、不透明な資産が摘発される恐れがある。

 ベルコフスキー所長は「法律家でリベラルなイメージが強いメドベージェフ氏なら、欧米も大統領らの資産に手を出さないとの判断もあっただろう」と付け加える。


 プーチン大統領、凄腕。抜かりはない。
 さすが、近年まで「CIA」と並んで世界で嫌われていた「KGB」国家秘密警察署署長。


 大統領が主導してきた垂直型の利権構造は、ロシア経済をむしばんできた。
 「調査機関インデム」によると官僚が受け取るワイロは「年間三千億ドル(約33兆円)」を超えるという。
 プーチン政権発足時の十倍。「国家予算の二倍以上」だ。

 インデムのサタロフ所長はこう警告する。

 「原油高による経済成長の恩恵は政権上層部や官僚が吸い取り、底辺には行き渡らない。貧富の差は拡大する一方だ。新体制は、プーチン政権が自身らの富と引き換えに内在化させてきたひずみと直面することになる」 
  ◇    ◇

 大統領選でメドベージェフ氏が当選し、ロシアでは「メドベージェフ大統領=プーチン首相」の新体制がスタートする。


 公務員のワイロ額が「33兆円」、国家予算の2倍以上。
 日本の一般会計予算が「80兆円」ほど。
 東京都の一般会計予算と特別会計予算それに公営企業会計の3つを合わせた全会計額が「12兆5000億円」。
 ロシアの人口は「1億4300万人」、日本の「1億2800万人」と比較してわずかにたった「10%」ほど多いだけ。
 なのに東京都の全予算の「2倍半」を超えるワイロが官僚のフトコロに入る。
 なんともすさまじい。日本人の感覚ではとてもじゃないが付いていけない。

 疑問に思うのが国家崩壊に陥ったのが旧ソ連、その元たるロシアにどうして、そんなお金があるのかということ。
 その解答はロシア国内で豊富に採れる「天然ガス」、それに西側技術で復活した「石油」。
 これまでは世界で社会主義を維持するために、近隣諸国に「ほぼ無償」に近い形で供給していたのが天然ガス。
 それが社会主義を捨てて、資本主義に変わったため、売り買い商品に形が変った。
 石油は原油高で技術導入をしても採算がとれるようになった。

 ロシアとはもともと「エネルギー大国」なのです。
 どのくらいの金持ちか「台湾3」であげたデータをもう一度見てみましょう。


★ ロイター
☆ http://jp.reuters.com/article/economicNews/idJPnTK002336920071001

 外貨準備高の世界トップ5カ国(単位:億ドル)
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__________2007年8月_______2006年末
---------------------------------------
中国______$14,000_________$10,660__
日本______$9,320__________$8,950__
ロシア_____$4,160__________$3,040__
台湾______$2,610__________$2,660__
韓国______$2,550__________$2,390__


 瀕死の重態であったロシアをあっという間によみがえらせた天然ガスのもつ威力のすごさがイメージできます。
 ついでに汚職も蔓延させた。
 民間経済の仕組みを知らない官僚のいきつくところはワイロ。
 党中央部に上りつめるという心理的希望を失った共産党員が、その空隙をうずめるために振り替えで求めたものは目に見える物理的な「カネ」。

 中国共産党崩壊後の中国公務員のいきつくところも同じでしょう。
 「ゼニや」の世界。

 『日本人は永遠にロシア人を理解できない』 プーチン・メドベージェフ共著

 という本が公刊されるかもしれません。もちろん、偽作ですが。本当の作者は誰。


 では石油よりも長い寿命を持つという「天燃ガスとは何なのか」。

 日本ではあまり馴染みのない『ロシアと天然ガス、それにヨーロッパとの関係』を探ってみるのが今回の「電子網さんぽ」のテーマです。

 天然ガスとして身近に使われているのが「都市ガス」。
 パチンとコンロを捻るとパッと火がつく。身近なガスタンクから配管され、家庭へ送られてくる。
 でも大規模配管ナシの「ガスコン・パチン」がある。
 通称「プロパンガス」。

 天然ガスとプロパンガスは別物である。
 天然ガスは「液化(Liquefied)天然(Natural)ガス(Gas)」で「液化天然ガス」で、この頭文字とって「LNG」と略称され、また短縮されて「天然ガス」と呼ばれる。「液化天然ガス」が正式名称である。
 天然ガスは「メタン」を主成分とする天然の可燃性ガスである。

 プロパンガスの正式名称は「液化(Liquefied)石油(Petroleum)ガス(Gas)」で、この頭文字とって「LPG」と呼ばれています。
 常温では気体だが圧力をかけたり、冷却すると簡単に液体になる。
 目に見える例では「使い捨てライター」で、圧力をかけて液体としたLPGがプラスチックケースの中に見える。着火するときは常温の気体になっているので、その動きが分かりやすい。
 「LPG」「LPガス」「プロパンガス」「石油ガス」といろいろに呼ばれていが、「液化石油ガス」が正式名称である。
 なを成分としては、プロパンガスは「プロパン」と「ブタン」を合わせた物の総称である。

 とすると、成分定義からプロパンは「天然ガス」には分類されず、「石油ガス」として石油の「副生品」として分類されることになる。
 日本人にとっては天然ガスより、プロパンガスの方が身近な存在になっており、これを混同して解釈されている方も多い。
 そこで、まずLPG:プロパンガスの概略を見ていきたいと思います。

 まずは、下記のホームページから。


★ プロパンガス基礎知識
☆ http://www.chopro.co.jp/kiso/index.html

 LPガスは、次の方法で生産されます。
───────────────────

 1... 採掘された「天然ガス」の中にあるコンデンセートガスを分離・抽出。
 2... 採掘された「原油」の中にあるボイルオフガスを分離・抽出。
 3... 「石油精製過程」等で生成されるものを分離・抽出。


 なを、Wikipediaによると、上記の生産以外のものが「世界的に約半分を占め、多様なエネルギーソースを持つガス体燃料」といえる、としている。


 輸入LPGは、「低温で液体にしたLPG」を「LPG専用タンカー」で日本に運んできます。
 日本に運ばれたLPGは、輸入基地に貯蔵され、次に液体状態でタンクロリーに積まれ、自動車用はLPG自動車スタンド、産業用は各工場、都市ガス用は都市ガス会社、家庭用や業務用は充填工場でLPGボンベに詰めてご家庭や業務用のお客さまに届けられます。
 LPGは、何かあっても安心してLPGをご利用いただけるよう備蓄が義務づけられており、現在LPGメーカーに義務づけられている「民間備蓄50日」に、2010年までに「国家備蓄30日」が加わり、「日本のLPG備蓄は80日分」となります。


 Wikipediaの解説をつけ加えますと、

 簡単な圧縮装置や冷却容器で液化する。
 圧縮圧力はブタンで約2気圧、プロパンで約8気圧で容易に液化できる。
 そのとき、体積は気化ガス時の「1/250分」となり、可搬性に優れる。
 耐圧の低いタンクで貯蔵・輸送が可能である。

 また、ガスが漏れると爆発を起こしやすく危険なことや、さらに、比重が空気より重く下に滞留するためガスが漏れた際に感知できるようメルカプタン等を添加して着臭(タマネギの腐ったような臭いと表現されることが多い)し最終消費者へ供給される。


 家庭用プロパンガスは主に「プロパン」でわずかにブタン等が混じっている。
 よって高圧力のため重量のある強固なボンベが必要になる。
 それに対して使い捨てライターや「カセットフー」などの簡易コンロは「ブタン」が使われているため、約2気圧の低圧である。
 よって、ライターなどの微量のブタンではプラスチックケース、コンロの交換カセットでは薄い鉄板ケース缶でも十分耐力があるということになる。


 世界のLPGの生産量は「2億1900万トン」。 
 日本の消費量は「1800万トン」。世界の消費量の「8%」に当たる。


★ 日本LPガス協会
☆ http://www.j-lpgas.gr.jp/

__________生産(%)__消費(%)_
--------------------------------
北米_______24_______26__
中南米______11_______12__
ユーラシア___18_______18__
アフリカ______7_______4__
中東_______18_______7__
アジア______22_______33__


これで分かることは、LPGは世界のほぼ全域で採取することができるということ。
 それからもう一つ、中東の残余分がアジアに輸出されるのが大きな特徴で、それ以外は生産地で直接消費されているということです。
 単純にいうと、日本と韓国がその輸入国で、日本の場合は中東産油国からLPGの「80%」を輸入している。残りはインドネシア、オーストラリア、マレーシアなどから。

 だが、実際のLPGは天然ガス田から「60%」、製油所から「40%」で、天然ガス田からの方が多い。
 また、日本の消費量の75%は輸入であるが、25%は原油を製油したとき発生したもので、国内生産ということになる。
 しかし、原油自体は輸入なのでLPGとは、日本にとって石油に随伴するガスエネルギーであり、石油の盛衰と軌を一にしているエネルギーだということがわかります。

★ 日本LPガス協会 LPガス業界の概要 2003年1月版
☆ http://www.j-lpgas.gr.jp/news/01_004/pdf/setumeishiryou_20030127.pdf


 寄り道をして「プロパン自動車」について。

 身の回りで見かけるのがタクシー。
 覚えておられる方も多いと思いますが、タクシーの燃料がガソリンからプロパンにかわったときによく起こった事故があります。
 タバコをすっていたら、突然爆発したというもの。新聞の紙面をすこぶる賑わせた事故で、いっときタバコを吸う人はプロパンガス・タクシーへ乗ることを控えたほどでした。

 原因はタンクのジョイント部分が甘く、車の振動でガス漏れを起こし、それが車内に充満し、限界を超えたときタバコの火で爆発するというものでした。
 LPGは無味無臭の気体で、比重が空気より重いため、空気中に逃げることをせず、凹型の形状をもつ空間では足元に溜まってしまう性質を持っています。そのため自動車以外でもLPGを使う住宅での爆発事故がよく報じられていました。
 漏れ対策が種々講じられ、先のごとく着臭され、ガス漏れが感覚で分かるようにされました。
 いまでは、LPGのタンク漏れによる爆発事故はひじょうに少なくなっています。

 現在、山間部のLPGスタンドのない地域を除いて、タクシーの95%ほどがプロパンを燃料にしている。
 日本のタクシー台数は約23万台どですから、20万台以上のタクシがLPGということになります。
 また約3万台のLPGバス・トラックや約2万台のマイカーも存在しているという。
 自動車用LPGは通常は「オートガス」という名称で販売されている。
 これは「ブタン8:プロパン2」の混合ガスである。

 では何故、タクシーにLPGが多いのか。単純にいうと安いから。
 Wikipediaから引用する。

 「石油情報センター」の燃料価格情報によると、2007年11月現在でレギュラーガソリンは145円、軽油は121円」となっている。日本ではLPG車の燃料であるLPガスを指す「オートガス」では78円である。
 欧州ではレギュラーガソリン:250円、軽油:200円、LPG:100円となっている。


 ここではガソリンが「130セント(130円)」、デーゼルが「140セント(140円)」、それに対してオートガスは「70セント(70円)」ほど。

 日本でデーゼルが安いのは、産業用として石油税が低いため。
 ここでは区別がないため、ガソリンより2割りほど高くなる。
 それに対してオートガスは半値ほどに安くなる。
 デーゼルはガソリンより高いので、走ってはいるが黒煙を吐き、嫌われ者で昨今あまりはやらない。
 新型の大型ラックはすべてオートガスといっていい。

 Wikipediaで、世界のLPG車の普及台数を見てみる。


LPG車の普及状況
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 世界LPG協会(WORLD LP GAS ASSOCIATION)が発刊した『2006年  世界LPG統計資料』では、前年度に比べ10.5%増加し、「1,145万台」を超えている。
 その大半は乗用車(マイカー)が世界の中心であって日本のようなトラックは比較的珍しい。
 LPG車普及台数では第1位が韓国の「230万台」(乗用車保有の20%)、第2位がポーランドの「200万台」、第3位がトルコの「150万台」、第4位イタリアの「99万台」、第5位メキシコ「75万台」、第6位がオーストラリアの「51万台」となっている。
 普及割合は、韓国・欧州が多く欧州平均では総保有の1%~6%となっているが、近年はオーストラリアや東欧での増加が目覚しい。


 なぜに韓国でこんなにプロパン車が普及しているのか。


★ 日本LPガス協会 驚異的な韓国のLPガス自動車普及
☆ http://www.j-lpgas.gr.jp/file/08.html

 韓国では、都市部を中心に急速にLPガス自動車が増え、日本の約5倍の143万台が走っています。
 タクシーやハイヤーといった営業車だけでなく、RV車など個人の自家用車にも、広く普及しています。
 これに対して、スタンド数は846ヵ所。日本の半分以下のスタンドで、5倍以上の車の需要をまかなっていることになります。
 飛躍的にLPガス自動車が普及した大きな要因は、政府の政策もあって、価格がガソリンの「1/4」以下に低く抑えられてきたということにあります。
 ただし、現在、ガソリンとの価格差を「10:6」ぐらいに見直す動きがあり、これによりLPガス自動車の普及がどう展開していくか、今後注目されるところです。

注]:この記事は世界LPG協会の「2001年」の統計に基づいており、統計内容が先のものと異なります。


 日本ではタクシーの95%がLPG燃料であるということは、ガソリン自動車のプロパン車への転用がひじょうに簡単であることを示している。
 メーカーとすればオートガスのスタンドが普及し、十分に採算がとれれば、すぐにでもLPG車両を供給できるということである。
 そうでない場合は個人的にもガソリン車をLPG車に改造可能ということでもある。
 つまり、「ガソリン車エンジン」と「LPG車エンジン」とは同じものである、ということである。
 元が石油で、そこから副生されたガスがLPGであることを考えれば頷けることで、供給システムに若干の手を入れることで改造可能ということになる。
 そのため用の「改造キット」が販売されているというのが現況である。

 Wikipediaを見てみる。


 ガソリン車改造LPG車
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 LPG車でよく聞かれる「改造車」というのは、燃料供給方式をベースのガソリン車からLPG用に変更したもので、各国の道路交通行政機関から公認改造を得るものである。英語では「レトロフィット」と呼ばれる。

 近年ではニッキグループの開発したニッキVPIシステムを採用した車両や、田中モータース・ビーコムの開発したELPIでの改造、LPG内燃機関工業会(HPが無く問合せは03-3529-0466)が欧州技術(イタリア・ロバート社)を導入して開発したFASTシステムでの改造キット開発が進んできている。

 改造費用は、車種によって異なるが排出ガス試験を終了した認証済車種では日本円で35~60万円程度となる


 実際の改造の記録は下記のウエブで見ることができます。
 それによると、軽自動車で「20万円--30万円」、普通自動車で「25万円--50万円」、トラック・バンで「25万円--35万円」とあります。


★ LPG自動車
☆ http://www.gas-energy.co.jp/htm/lpgcar2.htm

◆LPG自動車への取り組み紹介
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 静岡ガスエネルギーは「未来を見つめ、環境を考え、人にやさしいエネルギー」を合い言葉に、使用している自動車(ガソリン、軽油車)を計画的にLPG自動車に転換をしております。

◆LPG自動車採用当時のエピソードを紹介します。
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 世間一般に、LPG自動車という自動車が知られていません。主に、タクシー会社が使用しています。
 自動車メーカーもLPG自動車販売は、タクシー会社に販売するのみで、LPG自動車の車種等が限定されていました。

 当社は、小回りのきく「軽自動車」の採用に苦労しました。
 普通自動車は、タクシー会社に販売している車種で採用できましたが、どうしても、毎日の業務作業を考えると、軽自動車の採用が不可欠でした。
 軽自動車は、LPG燃料の実績があまりなく、採用する車種も限定されていたので、色々なトラブルが発生しました。

 「アイドリング時にとまってしまう」「アイドリングが不規則である」「エンジンがなかなかかからない」等のトラブルが発生するごとに、メーカーに対応して頂き、そして、その当時の専任運転手の苦労が実り、今現在はトラブルもなくなり、スムーズに運行しています。


 さらに進んでいるのが「LPi車」である。
 ご存知ですか、私ははじめて聞いた言葉でしたが。


★ 環境への取り組み>>LPガス車
☆ http://www.enekun.jp/kankyo/lpgas-car.html

 LPガス車・LPi車の導入推進
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 我が社では、『環境理念』の一環として、環境にやさしいLP自動車、LPiガス自動車を自社で積極的に導入し、お客様にも提案を行っております。

LPガス車とは?
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 LPガスのみを燃料とする自動車

LPi車とは?
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 LPi(Liquid Petroleum gas Injectionの略)車は、LPガスとガソリンを燃料(バイヒューエル方式)とし、『高出力、低燃料、優れた排ガス特性』を特徴とした、環境にやさしい先進車です。

 ガソリン車と同等です。LPガス使用時でも、高出力(ガソリン車以上の体感)
 ガソリン車と比較すると、約80%ですが、LPガスの価格がガソリンに比べ約60%(当社比)ですので、燃料費は低く抑えられます。LPガス車と比較すると、10~20%低燃費。
 LPガス車よりさらにクリーンです(低燃費のため)。
 液噴方式により、適正な燃料混合率が確立でき、完全燃焼に近づきました。

 LPガスとガソリンの「2種類の燃料」で走行可能です。
 エンジンをかける時はガソリンを使い、走行時(暖機後)に自動的にLPガスに切り替わります。
 コンビネーションパネルでのワンタッチ操作で、走行時でもLPガスとガソリンの切り替えは可能です。
 LPガス用とガソリン用の2つのタンクを搭載しておりますので、近くにLPガススタンドがなくても安心。

 当社の導入状況(車両台数148台)
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LPG:: 32台
LPi:: 17台
ダソリン: 89台
デーゼル: 10台
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 合 計: 148台


 つまり、「LPi車」とは、切り替えでガソリンでもプロパンガスでも走れる車のことである。
 考えられることは、実践されているということのようです。
 ただ、2つの燃料タンクを積まないといけないという不便さはある。


 これでプロパンガスのイメージは概略ながらつかめたと思います。
 液化石油ガス(LPG)はこれで閉じ、次は天然ガスを見てみます。




<つづく>



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